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【背中の痛み ~内臓疾患との判別~】

【背中の痛み ~内臓疾患との判別~】

2019/02/15

背中の痛みが内臓にある場合、膵臓や腎臓の病気を患っているおそれがあります。

膵臓は胃の裏側にある、15cm程度の長さの臓器で、消化酵素の一つであるすい液や血糖値を下げるインスリンの分泌といった重要な働きを担っています。腎臓は腰のあたりにある、そら豆のような形をした2つの臓器で、血液をろ過することで体内に老廃物を排出したり、血圧の調整や血液づくりをしたりと、こちらも身体にとっては欠かすことのできない臓器です。

この他にも、心臓や他の臓器が原因となっている場合もあります。

しかしながら、これらより多い背中の痛みには、関節機能老化ともいえる滑膜関節機能障害があります。基本的には身体を護るためのシステムともいえるので、病気が発症した場合には併発して症状がみられます。

 


 

A.滑膜関節機能障害

おもに身体に物理的な負荷がかかったときに、関節のまわりの筋肉が硬く張りを作ります。さらに負荷をかけたときには、痛みを出して早急な対応を促します。この原因となる関節は、肋椎関節(背中上部~肩甲骨内側)や胸椎椎間関節です(背中中心)。痛みの原因でもっとも多いものといわれています。筋スパズム(張り)に対して圧迫を加えるとさらに痛みが出ます。揉みほぐそうとマッサージをしますと、攻撃されている認識となるため、逆効果となります。

 


 

B.膵臓

1.急性すい炎

症状としては、腹部から背中に突き抜けるような痛み、立っていられないほどの激痛が起こります。この痛みは短時間ではなく持続し、だんだん痛みが強くなり数時間後にピークに達します。背中の痛みだけでなく腹痛も起こり、身体を反らすと痛みが強くなるため、前かがみの姿勢になってしまうことが多いです。背中の痛み・腹痛に加えて吐き気や嘔吐、37~38度の発熱といった症状も見られます。痛みを感じる場所は、上腹部とその背中側です。

2.膵臓がん

初期症状はほとんどないことが多いですが、腹痛や背中の重苦しさが出ることもあります。これに加えて、便通不安定食欲不振血糖値の上昇がみられることもあります。病気が進行してくると黄疸腹部や背中の持続する痛み・吐き気や嘔吐・体重減少腹水なども起こります。

3.慢性すい炎

みぞおちから少し下後ろ当たりで、へその上部分の背中に抜けるような痛みが慢性的に起こります。痛みの程度は、激痛から鈍痛までありますが、鈍痛が2~3日続くこともあります。食事の後に痛むことが多いです。病気が進行すると、背中と腹部の痛みは軽減していきます。痛みの他には、下痢や軟便といった便の異常、体重減少が起きたり、糖尿病悪性腫瘍を併発したりといったこともあります。しかし、背中の痛みをはじめとする自覚症状はそれほど大きくないため、早期発見が困難な病気の一つです。

 


 

C.腎臓

1.腎孟腎炎

片方または両方の腎臓に起こる細菌感染症のことをいいます。腎盂とは腎臓内の尿がたまる部分で、この部分まで炎症が起こってしまった状態です。症状は、発症した腎臓の側の背中や腰の痛みに加え、高熱膀胱炎の症状(残尿感、頻尿、血尿・白濁尿)が起こります。

2.腎結石、尿管結石

腎臓や尿管に石ができてしまう病気で、中年以上の男性に多くみられます。非常に小さな結石の場合は、何の症状も現れないことがあります。しかし、尿管や腎盂を結石が塞いでしまった場合は背中や脇腹、腰、下腹部の痛みが生じます。他に、血尿や吐き気・嘔吐、発汗などがみられることもあります。

 


 

D.心臓

1.狭心症

心臓の周りを取り囲んでいる冠動脈という部分の血流が不足して起こる病気です。よくある症状としては左前胸部に圧迫されたような痛み、そのほかに胸部正中・背中の特に左肩部分の痛みが出ることもあります。痛みの長さとしては数分から数十分とされています。

2.急性大動脈解離

大動脈の内側の壁が裂けてしまう病気です。突然、胸や背中(肩甲骨の間)に激しい痛みが起こることが特徴です。解離が広がるにつれて痛みが身体の下部へと移動していくため、腹痛腰痛も生じることがあります。痛みの他には、意識消失・麻痺などが起こります。また、心筋梗塞脳梗塞腎不全といった合併症を引き起こすこともあります。

3.心筋梗塞

冠動脈の血液の流れが止まってしまい、そのまま流れなくなることから起こる病気です。前胸部の中央に締め付けられるような痛み、他に左肩や左上腕部分、肩甲骨の間などが痛みます。これらの発作は、30分以上続くとされています。痛みに加えて、圧迫感・吐き気・冷や汗呼吸困難といった症状も出ます。

 


 

E.その他内臓

1.十二指腸潰瘍

十二指腸にできた潰瘍(消化器官の壁が様々な原因により傷つけられ、削れてしまっている状態のこと)のことをいいます。右上腹部や背中の右肩部分が痛むことが多く、圧迫感や鈍痛、疼痛(焼ける・刺すような痛み)とさまざまな種類があります。進行状態によっては、激痛が起こる場合もあります。

2.胆石症

肝臓から分泌される胆汁が石のように固まったものを胆石といい、この胆石が痛みなどの症状を引き起こした場合のことを胆石症といいます。みぞおちから右上腹部の痛みに加え、腹痛、発熱、黄疸といった症状がみられます。また、背中や右肩にも痛みが出ることがあります(痛みの箇所は一部に限定されません)。ただし、胆石を持っていたとしても、半分以上の人は無症状だといいます。

 


 

F.脊椎(脊髄)

1.脊髄腫瘍

脊髄の内部や周囲に発生する、良性・悪性を含めた腫瘍のことです。症状としては、腫瘍の発生部位に応じた背中の痛みや、筋力の低下、身体の特定部位の感覚消失などがみられます。痛みは脊髄や神経根が圧迫されることによって起こり、動く・動かないにかかわらず痛み、横になると悪化します。病気が進行するにつれて、痛みはだんだんとひどくなります。

2.椎間板ヘル二ア

ヘルニアでは圧迫された神経により決まった領域に筋力低下、感覚障害、しびれが出現します。

3.脊柱圧迫骨折

圧迫骨折は、尻餅をつくなどの負荷に耐えきれなかった場合に、骨が潰れてしまう骨折のことです。多くの場合は保存療法で手術は行わず、自然治癒を図ります。また治癒した場合でも変形をともないます。

 

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