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【腱板損傷による肩の痛み?!】

【腱板損傷による肩の痛み?!】

2019/06/20

肩腱板断裂は転倒して手をついたり、肩を強打したりしたときに多く発生しますが、50~60歳代では自然に腱板が切れて肩が痛み出す場合があります。

 

腱板とは肩の関節を安定させる働きをもった4つの肩甲骨の筋肉(小円筋、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋)の総称です。
この筋肉の一部は肩関節の骨と骨の間にはさまれた所を通っていますので、使い過ぎによってすり切れることがあります。また老化によっても腱が弱くなり切れやすくなります。ですからケガなどのはっきりした原因がない場合でも、日常生活の中で腱板断裂がおこることがあります。

 

【原因】

A.スポーツによる腱板損傷

野球の投球動作のような、腕を振り上げる動作で、骨と腱板がぶつかり腱板の微細損傷を招きます。その動作を繰り返すと損傷個所も増えます。肩関節インピンジメント症候群と言われるものです。

テニスなどは、年齢問わずスポーツとして続けることができるので、長年の負荷が起因となることもあります。

B.加齢変化

長年関節を動かし、使い続けると、反復する負荷となりますので、腱の変性(正常と異なり、傷んでいたり、弱くなっていたりする)、血行不良(血液の循環が悪くなる)など起こさせ、日常的な生活の中で、傷め、弱化させてしまっています。

また、重たいものや、繰り返し荷物を持つような仕事や日常生活において、より負荷がかかり、限界が来ると腱板損傷を発症してしまいます。

 

【症候】

腱板が切れてしまうと肩をあげるときに痛みが出たり、ゴリゴリ音が出たりします。
進行すると肩があがらなくなり、夜中に痛みで目がさめるようになります。切れた腱のはじが、周囲とひっかかって炎症を起こして肩が痛み出します。また力が入らなくなるために腕が挙がらなくなります。
ほとんどは診察によって診断がつきますが、レントゲンでは腱板自体が映らないため、正確な診断のためにはMRI検査が必要です。

 

【判別と予防】

重要なことは、判別することと未然に防ぐことです。

判別においては、病院にてMRIなど撮影したり、検査をしてみたりすると分かりますが、自分で確認する場合は、力が入らないであったり、腕を挙げていく途中に痛みの出る範囲があるなどあれば疑われます。また、反対の手を使えば挙がるなど、自力では難しくなっています。

腱板が完全断裂をしていれば、外科的な手段でしか回復は難しいですが、微細損傷での自然回復を促したり、腱板損傷のような症状(ニセモノ)の場合だったりは、関節機能老化が疑われますので、関節のつなぎ目を正常な滑らかに動く状態に調整してみるといいです。

また、予防的観点から言いますと、関節機能老化が進み、深刻な状態になる前に警告として「痛み」が出現して、さらに負荷がかかった時に損傷(断裂)という形になります。加齢変化はないことないですが、普段から適度な運動をしているようであれば、いきなり発症するとは考えにくいです。ここでいう適度な運動とは「やる気のないラジオ体操」程度、つまり控えめなラジオ体操をしていれば十分です。負荷がかかって機能老化が進んでいるかどうかのチェックは、腕をあげてみれば簡単にできます。前から挙げた場合は、まっすぐ挙がってるいるか、横から挙げた場合も耳まで腕が着くかどうかをみます。まっすぐから45度以上離れている(耳と腕が20㎝以上開く)と注意した方がいいと思われます。

 

【アプローチ】

実際には、胸肋関節、肋椎(肋横突関節)、胸鎖関節、いわゆる肩関節である肩甲窩上腕関節を調整していきます。これらの関節に機能老化(引っかかりなど)あると、関節可動域が制限され、限界域まで使う頻度が増え、負荷がかかるということになります。また、筋力も発揮しにくくなっているため、これも過負荷の原因になっています。腱板の筋肉は関係なく、関節機能老化が原因の場合は即座に解決します。

逆に腱板自体が断裂してた場合は、自然に治ることはありません。この状態では関節機能老化も必ず合併するので、症候の軽減には、タウトニングは必須と言えます。大きく断裂している場合には、外科的な手術しかありません。手術後においても同様に関節機能老化が併発するので、そこに対応する必要があります。残念ながら日本の理学療法(リハビリ)では、1950年代までの技術しか育成機関で習わないので、効率的な手段を提供しているとはいいがたいのが現状です。

 

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