ボディメイクの大会へ向け
2023/09/03
身体作り(ボディメイク)するにあたって、身体の張りと硬さが気になる
ベンチプレスで肩を傷め、痛みは軽減してきたものの、全身の不調は改善されることはなかった。
ボディメイクの大会にも出場されるということで、トレーニング中に傷めてしまったようです。という40代男性。整体などの治療院やボディケアに行ったことはないということでした。しいていうならば、一度のみストレッチの専門店に初回限定お試しで受けたことはあるものの、良さは感じられることはなく、通うにはいたらなかったとのこでした。静的ストレッチは使い方によっては柔軟性は上げれるものの筋出力を下げてしまうし、動的ストレッチは筋出力は上げられるものの柔軟性は低下します。2つの運動機能を同時に上げることは不可能であり、しかも30分以上変化を持続させることは困難です。(ウォーミングアップは必要ですが、ストレッチは不要です。ピンと張るところまでで止めるともっとも効果が出て、あとは全身運動をして体温を上げましょう)。
CDCも1966年から2002年までに発表されたストレッチに関する研究論文をまとめた結果、柔軟性の向上や怪我の予防効果は無いということが明らかにされました。ですから、医学的にストレッチを推奨することはありません。
今回の会員さんの主訴は
1)肩甲骨外転下制
2)スクワット時の腰痛
3)右肩甲上腕関節痛
でした。
1)に対しては肩甲骨に付着している筋肉の張りである筋スパズムが問題になることが多いです。その筋スパズムの原因は9つあるのですが、もっとも多いのが滑膜関節機能障害になります。関節の引っ掛かりや滑液(関節の油)の循環不全に起こっている状態です。これは疾患ではありませんので一度の施術で良くなることがほとんどです。肋横突関節へのタウトニングアプローチで正常化できました。結果肩甲骨の可動性は向上し、背中も大きく魅せることが可能となりました。
2)スクワット時の腰痛は、過前弯(腰の反りすぎ)が多いと思われます。腰方形筋の筋スパズムや腸腰筋のスパズムがあり、骨盤の前傾を強めていました。肋椎関節と胸肋関節の調整で正常化でき、姿勢の崩れもなくなりました。
3)肩への過負荷時の使い方を誤った結果が考えられ、通り路を脱線してしまったと思われます。
今回は肋骨の影響をみましたので、これでも症候が出現するようであれば、肩甲窩上腕関節に対してのアプローチを進めていきます。
簡単なセルフケア法を指導して、普段のエクササイズ時に導入を促しました。肋骨を動かす感じですが、肩をすくめるように体操するといいです。よかったら参考にしてみて下さいませ。
広島県広島市中区大手町一丁目1-26大手町一番ビル606
ボディコンディショニングスペースHOT
代表 堀川浩之
082-569-9159
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