腰痛の原因は?どこからきている?!
2022/11/15
左殿部〜大腿の痛み、痺れ
左腰痛と言っても症候はさまざま
左腰痛ということで来られた女性会員さん。詳しく聞いてみますと、腰よりも殿部〜大腿部の症候が強いようでした。痺れや痛みであれば、腰から足に影響を及ぼすことはよく見られます。足の症候が腰由来である場合には、法則性がありまして、腰椎という骨の中心には腰髄(脊髄)という太い神経があり、腰椎と腰椎との間から神経が細く分岐して、末梢神経になって下肢に伸びています。分岐点での圧迫では、決まった部位に症候が出ます。皮膚の感覚障害、筋肉の痛み、痺れ、筋力低下などです。神経の分岐は多く、右左で12分岐(胸椎12/腰椎1〜腰椎5/仙椎1)もあり、複数悪くなることはほとんどありません。ですから、症候の出現部位で見てみますと、大腿前面と後面に訴えがある場合、神経由来の可能性は低く、他の部位が原因になることが多いです。
その中でも、原因になるものが多いのが関節由来、滑膜関節機能障害というものになります。これは目には見えないものになりますので、レントゲン写真上でも確認できません。確認方法としては、関節可動域や筋力を診て、正常と比べてどうか、もしくは左右比べてどうかをみます。正常値(参考値)までいかないと疑われます。
大腿内側の症候 腰椎椎間関節1/2
大腿前面中央の症候 腰椎椎間関節2/3
大腿外側の症候 腰痛椎間関節3/4
大腿後面外側の症候 腰椎椎間関節4/5
大腿後面内側の症候 腰椎椎間関節5/仙椎1
殿部の症候 仙腸関節
殿部下部(坐骨部)の症候 仙尾関節
複数の部位に症候であれば、神経よりも関節由来が多いので
複数あるようであれば関節の引っ掛かりを気にした方がいいと思われます。
タウトニングでは1回で関節由来であるかどうか判別できます。
(1回で良くなることが多いですが、複数回要する場合もあります)
お困りでありましたら、ご相談くださいませ。